2020-09-07

過ぎたるは及ばざるがごとし

 半日かけていろんな音源聴きながら制作中のトラックにシンセを重ね録りしてたんですが、一通りやって元と聞きくらべた結果無くていいやという結論に至りました。譜面作っててもこういうことはよくあります。悲しみ。

2020-09-03

「自分の相撲です」

 アマチュア相撲の試合に行くとよく見たかけ声に「自分の相撲です!」というのがある。一見「?」となるかもしれないが、選手によって突っ張りが得意なタイプ、四つに組み合うのが得意なタイプなどに分かれるので、相手との相性はあれども基本的には自分の得意な型でやり合う方が有利なのでこれは理にかなったかけ声だ。目の前の相手に勝つことが目的である以上、何もおかしなところはない。

 しかし話が音楽となると話は難しい。もちろん「自分の音楽」を見いだしている人はそれを見失わないことが精神衛生上大事であるし、日頃の演奏活動もアーティスト的に自分の本分な領域で専念できる状況なら同様のスローガンは有効だろう。ただし自分を含め多くのプレイヤーは複数の領域にまたがって活動をしている。ご機嫌なスイング曲の時に激しいフリージャズ的なプレイで鍵盤に頭突きしまくったり、しっかりアレンジが行き届いたポップスライブで急にノイズ系シンセ・エフェクターをかましたりするのは、クリエイティブな発想だとは思うが自分の首が飛ぶことを覚悟しなくてはならない。誰しも内心、こういった摩擦を大なり小なり抱えて演奏活動をしているものだと思っている。

 でも同年代のプレイヤーを見ていると、そういった突き抜けたアプローチをしているプレイヤーがどんどん頭角を現しているような気もする。あらゆるビートをポリリズムにしてしまうドラマーや立体音響に挑むボーカリストなどなど…自分もあらゆる現場にグリッチしたりビットクラッシュできるようなセッティングを持ち込むべきなのかもしれない…。